GH住宅とは何か?

GH住宅の標準施工基準について

普通の家
GH住宅
基礎の厚み
120ミリ
180ミリ
壁断熱の厚み
100 ミリ
170 ミリ
(グラスウール16kg)
床断熱
55ミリ
(発泡系)
100 ミリ
(高性能フェノール系)
屋根裏断熱
100 ミリ
300 ミリ
ペア硝子サッシ
木製三層硝子サッシ

 わかりやすく説明すると、一般の家(在来軸組住宅や 2 × 4 住宅)と、GH住宅の違いは以上のように表わされます。以下、順次説明していきますが、はじめにこれだけはお伝えしておきます。建築の基本となる基礎的要素=性能がこれだけ違うと、この基礎的要素にかかるコストはおのずとその分高くなります。この事実を GH は否定しません。

 GHの家づくりは、何よりも長期の観点から、頑丈で壊れない、快適でストレスのない、 そして超のつく省エネの家を実現するために、いずれにせよ限られた予算の中で、 代替できないこれらの基本要素に予算を重点的に投入する家づくりの勧めなのです。

 内外装や住宅設備は長いあいだには取り換えがききますが、基本機能はそうはいきません。これは家が取り壊されるまでの数十年間あるいは百年にわたって、つきあう骨格を構成するものだからです。このことをあえて主張する家づくりがいままでなかったことが不思議でならない。これがGHの家づくりの基本的な主張なのです。震度7にも耐えられる、しかもこの上ない室内環境をあわせて実現する。これがGH住宅の最低ラインです。

構造強度のこだわり

①基礎の厚み

 通常の建築での基礎の厚みは120ミリ前後です。GHは、これでは巨大地震の活動期に入った日本の住宅基礎としては まったく不十分だと考えています。GHでは標準基礎厚みは180ミリが確保されています。

②パネル部材

GH住宅は、枠組壁工法住宅(ツーバイフォー住宅)に属します。しかし一般のツーバイフォー住宅ではパネルを構成する主要部材の断面が38×89ミリと小さいので、断熱の厚さも90ミリとなります。 これにたいして、GHの部材断面は45×170ミリと2.2倍も大きく、したがってパネルはきわめて頑丈なものとなります。




③これらがあいまって、GH住宅は震度7に遭遇してもびくともしない構造躯体構成になっています。 震度3程度では、身体に感じないという報告が寄せられています。
GHの家は何よりも「壊れない家」なのです。

気密断熱性能のこだわり

  1. 暮らしの快適性(不快さ)は、何よりも室内温熱環境(寒暖)がもたらす身体への負荷(ストレス)の程度によって決まります。 このために、ストーブを焚いたり、こたつに入ったり、エアコンで冷やしたりするわけです。 開放型ストーブでは、たちまち室内の空気が汚れるので、「時々窓を開けて換気しなければ」となります。
     GHの家では、開放型ストーブは使用不可です。こたつも要りません。そのままで暖かいからです。 寒暖の調整は一日の内、朝晩2時間もエアコン使用すれば、一日中暖かい(涼しい)というのがGHの家です。部厚い断熱材がそれを可能としているのです。
  2. 普通の家が「夏暑く、冬寒い」のは、気密性と断熱性能が不十分だからです。 現在の建築条件のひとつに次世代省エネ住宅基準というのがあります。この基準が求める気密性能は気候区分Ⅲ・Ⅳエリアで5.0というものです。GHではこれが0.5なのです。外壁・床・屋根裏の断熱厚の差は決定的です。窓の性能も併せて、GH住宅は文字通りQ値(熱損失係数)で1を実現します。次世代基準が求めている性能は2.7ですから、GHの家は「超のつく省エネ住宅」とも言えます。そもそも次世代基準では省エネにはならないのです。

  3. 室内の熱の40~45%は開口部(窓)から逃げるといわれています。普通の家はアルミ枠のペア硝子サッシがせいぜいです。GHの家では、スウェーデンからの輸入窓を標準として用います。木製枠で3層硝子サッシという重厚で美しい窓です。気密断熱性能は圧倒的で、もちろん結露など起きません。
  4. 室内側はパネル構造の利点を活かして、気密シートによって内側から包まれます。周到な気密工事をほどこすために、気密性をあらわすC値(隙間相当面積)では、0.5以内という高い性能が保証されます。次世代基準ではこれが5なのです。
  5. ここまで気密性を高めて、はじめて24時間換気システムは有効に機能するのです。

内部仕様のこだわり

  1. GHの家では、ムクのフローリングを標準採用します。ムクのフロアは、長い間には傷がついたり、自然の性質によって歪みがでたりもしますが、正しく施工すれば、「末代もの」です。表面を削って、塗装をし直すなどというのはムクの材料でなければ不可能です。床はどうして取り換えがむずかしいし、暮らしの上ではいちばん負荷のかかるところですので、お勧めしています。
  2. 現代ではクロスの壁がふつうです。クロスはしかし貼った瞬間から少しずつ変質し、汚れていくものです。10年位では貼り代えたくなるところも出てきます。それで、場所によっては自然素材による塗壁を求める施主さんもおります。

住宅設備機器

  1. システムキッチン・ユニットバス・ウオッシュレットトイレは、 今では住宅の3種の神器みたいなもので、いろいろなメーカーが競って提案しています。ですが、15年位ではくたびれてくるのがふつうなので、建築予算をにらめっこしてあまり背伸びをしないことをお勧めします。基本機能がしっかりしていることが第一条件です。
  2. 今のところ、安い夜間電力をうまく活用したエコキュートは省エネの観点からはたしかにすぐれモノと言えそうです。 これは標準装備したいところです。
  3. 照明に関しては、一言申し添えておきましょう。その昔は節電のために一家団欒の部屋だけを明るくしての暮らしがふつうでした。そのせいか、日本の家の照明は別の見方をすれば「明る過ぎます」。欲しいのはあかり(明かり)であり、何も部屋の隅々までこれでもかと照らし出すのは考えものです。
  4. 冷蔵庫やテレビ、クーラーやパソコン、とにかく家電に囲まれた 現代生活では省エネ家電にこだわるのは当然のことです。

性能へのこだわり

  1. 住宅には性能があります。性能は<構造強度>と<室内温熱環境>によって構成されます。 この2つの点で、GHは比類のないレベルを達成しています。
  2. もちろん、極北の地においてはたとえば外壁=断熱厚500ミリの住宅などの研究模索もあります。しかしながら住宅建築の実際と日本の気象環境を考慮すれば、GHが実現しているQ値1の家は、日本において世界基準を正面に見据えた家づくりの提案であると十分言いきれるレベルのものです。
  3. ヒートアイランドの進行と地球気候変動の影響があいまって、ここ数年の日本の夏は異常なほどの高温で、熱中病による死というあらたな脅威をもたらしています。それなら冬は暖かいかと言えば、むしろ酷寒や記録的な大雪に見舞われる冬が続いています。
  4. 他方で、現代の地震学からは、向こう数十年間にわたって日本は巨大地震の時代に再突入しているという指摘がなされています。阪神淡路大震災や東日本大震災によってそれは実証されました。東海・東南海連動型大震災の恐怖はまさに目の前にある危機です。
  5. そうした時代に備えなければならない、という意味で、家づくりは何よりもまず暮らしを守るシェルターであることが今ほど実感される時代はありません。しっかりとした基礎、頑丈な躯体、しかも気候変動に対応できる暖かくて涼しい家づくりに正面から取り組むべきなのです。幸い、GHスタイルの家が提供してきた過去二百棟の家からは今次の巨大地震による毀損の報告はありませんでした。あらためてこの住宅の強さが証明されたのです。また、3月11日以降の停電や灯油の入手難の期間にも、GHの暖かさはあらためて証明されました。家づくりにおいて何を優先すべきか、そのことを真剣に考え直す時期に来ているのだと思います。